中小企業のSEO効果測定は何を見る?検索順位・クリック数・問い合わせの読み方

検索順位は上がったけれど、問い合わせにつながっているのかわからない。数字が多くて、何を見ればよいか迷いますよね。
順位だけでは、自社のお客様に必要なページが読まれているかは判断できません。

GoogleのSearch Consoleを使い、どんな検索から、どのページが読まれているかを確認しましょう。基本の数字と、毎月の改善へつなげる見方を紹介します。

目次

検索の4つの数字は、それぞれ意味が違う

SEOとは、検索する人に自社のページを見つけてもらうために整える取り組みです。お店なら、必要な人に案内看板を見つけてもらうことに近い考え方です。

GoogleのSearch Consoleは、検索結果で自社サイトがどう見られているかを確認する道具です。次の4つの数字を分けて読みます。

  • 表示回数:Google検索でサイトへのリンクが表示された回数。数え方は検索結果の形式で異なります
  • クリック数:検索結果からサイトへのリンクが押された回数
  • CTR:クリック数を表示回数で割った割合。表示から訪問へ進んだ割合です
  • 平均掲載順位:表示されたときの最も上位の結果の位置を平均した数字

掲載順位は、自分が一度検索して見た順位と一致するとは限りません。看板が見られた回数と入店した人数が違うように、表示と訪問も別です。

この4つだけでは、問い合わせや売上はわかりません。
サイト側の問い合わせ記録や、営業記録も分けて確認します。

参考:Search Consoleの指標の定義

自社のお客様に関係する検索を分けて見る

全体の数字を見るだけでなく、どんな言葉で検索されたかを確認します。検索語を次の3つに分ける方法が考えられます。

  • 社名や商品名を調べる検索
  • 依頼できるサービスを探す検索
  • 知識や方法を調べる検索

社名検索が増えた場合は、広告、展示会、営業、口コミなどが関わる可能性もあります。記事だけの成果とは断定できません。

サービスを探す人が、対応地域や対象のお客様に合っているかを見ます。
自社が提供しないサービスを探す人が増えても、期待する相談にはつながりにくい可能性があります。

国内外3事例から、訪問数以外の変化も確認する

以下はGoogleの公式事例です。大規模なサービスの過去の取り組みであり、同じ数字を中小企業が再現できるとは限りません。

楽天レシピ:訪問数と、見られた時間を分ける

日本のレシピサービス、楽天レシピは、Recipe構造化データを充実させ、Search Consoleで確認してエラーを直しました。構造化データは、レシピなどの内容を検索エンジンへ整理して伝える情報です。

2018年5月8日公表の事例では、検索エンジンからの訪問が2.7倍、1回の訪問が続く平均時間が1.5倍と紹介されています。厳密な比較期間と元の実数は不明です。

2.7倍は270%増ではありません。現在の利用者数や仕様を示す数字でもありません。訪問が増えたかに加えて、必要な内容へたどり着けたかを考える参考になります。

韓国Saramin:検索訪問と登録を分けて見る

求人サービスSaraminは、検索エンジンの巡回時のエラー、重複したURL、構造化データ、サイトの内容などを改善しました。

2020年4月8日公表の事例では、2019年の採用シーズンに、広告を除くGoogle検索からの訪問が前年比102%増、新規登録93%増とされています。複数の施策があり、一つだけの効果は不明です。

原典では、ほかの成果について本文と図表に「件数」と「率」の表現差があります。そのため、本記事では解釈が未確認の9%という数字は採用しません。訪問と、登録という仕事に近い行動を分けて見る参考になります。

Vimeo:検索エンジンが内容を読める状態を整える

海外の動画サービスVimeoは、2022年に動画構造化データや埋め込み動画への対応、重要な場面へのアクセスを改善しました。2023年1月25日公表の実践事例です。

顧客が追加の情報設定をしなくても、動画検索機能の対象になれる仕組みを整えています。訪問数の増加率や地域別の成果は公表されていません。

機能の対象になることと、必ず検索結果へ表示されることは別です。記事の数だけでなく、検索エンジンが内容へアクセスできるかも確認する参考になります。過去のAMPや旧テストツールを、現在の必須施策とは扱わないようにします。

参考:Googleの楽天レシピ事例
参考:GoogleのSaramin事例
参考:GoogleのVimeo事例

毎月の比較は、期間・端末・ページの条件をそろえる

お店の来客を比べるときも、平日と繁忙期では条件が違います。検索の数字も、同じ条件で比較しましょう。

  • 期間の長さ
  • 検索の種類
  • 国
  • スマートフォンやパソコンなどの端末
  • 対象ページ

季節商品や繁忙期がある仕事では、前月だけでなく前年の同じ時期も参考になります。条件をそろえたうえで、変化を見ます。

Search Consoleでは、グラフと表の集計方法が違う場合があり、合計が一致しないことがあります。ページ別の数字を足して全体と違っても、すぐに計測の不具合と判断しないでください。

参考:Search Consoleの検索パフォーマンスレポートの説明

数字の組み合わせから、次に確認する場所を決める

表示が増えたのに、クリックが伸びないとき

検索された言葉、掲載位置、タイトル、検索結果の見え方を確認します。表示の増加だけで、説明が十分かは判断できません。

クリックが増えたのに、問い合わせが増えないとき

検索した人の疑問とページ内容が合っているかを見ます。サービスの説明や、相談への案内も確認しましょう。

平均順位が下がったとき

新しい検索語で表示され始めた可能性もあります。全体だけでなく、検索語やページごとに分けてから判断してください。

直すページは少数に絞り、変更日と内容を残します。
一度に多くを変えると、どの変更が影響したか判断しにくくなります。

まずは、どの検索からどのページへ来たかを見る

検索順位、訪問、問い合わせを分け、検索語とページの組み合わせを確認してください。自社のお客様に関係する訪問を見つけるところから始められます。

予算が少ないなら、公開済みページの説明不足や古い情報を直す方法もあります。数字の少ない月の変動だけで、すぐに全面改修を決めないようにしましょう。業種共通の理想的なクリック率や、成果までの期間は一律に置きません。

マツイ
動画マーケティング専門家
SEO歴15年×動画制作歴13年。Web専任がいない中小企業や店舗の集客を「丸投げ」でサポートしています。登録者400万人超えのチャンネルの立ち上げ期も支援。
このブログでは、現場で培った「本当に結果が出る集客ノウハウ」を分かりやすく発信中!
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次