チラシやポスティングにQRコードを載せているのに、「本当に効果があるのか分からない」と感じていませんか。
QRコードを載せただけでは、問い合わせや予約が増えるとは限りません。
大切なのは、QRコードそのものではなく、読み込んだお客様を、次にどこへ案内するかです。
実店舗で考えると分かりやすいでしょう。
チラシがお店の前で配る「呼び込み」だとすれば、QRコードはお客様を店内へ案内する「入口」のようなものです。
入口を作っても、その先に受付がなかったり、どこへ行けばいいか分からなかったりすると、お客様は帰ってしまいます。
QRコードも同じです。
チラシの内容、QRコードを読み込んだ先、予約や問い合わせまでの流れをセットで考えることが、集客につなげるポイントです。
QRコードは載せるだけでは集客につながらない
QRコードには、チラシに興味を持った人が、その場ですぐに詳しい情報を確認できるメリットがあります。
電話番号をメモしたり、会社名を検索したりする手間もありません。
つまり、チラシで「ちょっと気になる」と思った瞬間に、そのまま予約や問い合わせにつなげやすくなります。
ただし、QRコードを付ければ自動的に反応が増えるわけではありません。
よくある失敗例
- チラシの内容と、QRコードのリンク先が合っていない
- 読み込んだあと、何をすればいいか分からない
- QRコードが何回読み込まれたのか確認できない
例えば、新規のお客様向けに「初回限定キャンペーン」のチラシを配ったとします。
ところがQRコードを読み込むと、会社のトップページが表示されるだけでは、お客様は「キャンペーンはどこ?」と探さなければなりません。
お客様に探させないことが大切です。
チラシを見て興味を持った人が、そのまま次の行動へ進めるように設計します。
QRコードのリンク先は1つの目的に絞る
QRコードを読み込んだ先には、LINE、予約ページ、ホームページ、Instagramなど、さまざまな選択肢があります。
ここで注意したいのが、「せっかくだから全部案内しよう」と考えないことです。
例えば、お店の受付で「予約はこちら、LINEはこちら、Instagramはこちら、ホームページはこちら、地図はこちら」と一度に案内されたら、どれを選べばいいか迷ってしまいます。
QRコードも同じです。
1枚のチラシでは、まず1つの目的を決めることをおすすめします。
LINE公式アカウントへ案内する
一度来店した人との関係を続けたい場合や、次回の予約・問い合わせにつなげたい場合に向いています。
LINEに登録してもらえれば、その後もお知らせを届けられます。
ただし、登録する理由がないと行動してもらいにくいため、必要に応じて登録するメリットを分かりやすく伝えます。
予約フォームへ案内する
美容室、サロン、整体院、クリニック、飲食店など、予約がゴールになるビジネスと相性が良い方法です。
QRコードを読み込んだら、そのまま予約できるため、お客様の手間を減らせます。
ただし、入力項目が多すぎると途中でやめてしまう人が出ることがあります。
問い合わせフォームへ案内する
士業、リフォーム会社、法人向けサービスなど、相談や見積もり依頼を受けたい場合に向いています。
問い合わせ内容を事前に書いてもらえるため、相談内容を把握しやすいのがメリットです。
キャンペーン専用ページへ案内する
キャンペーンや初回特典を詳しく紹介したい場合は、その内容だけを紹介する専用ページを用意する方法があります。
こうした、1つの商品やサービスを紹介する専用ページは「ランディングページ」や「LP」と呼ばれます。
チラシだけでは説明しきれない内容を補足できるため、料金、サービス内容、事例、申込み方法などを詳しく伝えられます。
Googleマップへ案内する
実店舗の場合、「場所を知ってもらう」ことが目的ならGoogleマップへの案内も使えます。
住所、営業時間、店舗の位置などを確認してもらいやすいため、来店につなげたい場合に便利です。
Instagramへ案内する
美容室、飲食店、サロンなど、写真や動画で雰囲気を伝えたい業種ではInstagramも選択肢になります。
ただし、Instagramを見てもらうことと、予約してもらうことは別です。
最終的に何をしてほしいのかを考えてリンク先を決めましょう。

チラシの効果を測る仕組みも作っておく
チラシを1,000枚、5,000枚、1万枚と配っても、何件反応があったのか分からなければ、次に改善できません。
店舗経営で例えるなら、「広告費は払ったけれど、何人のお客様が広告を見て来たのか分からない」という状態です。
QRコードを使う大きなメリットの一つが、チラシからの反応を確認しやすくなることです。
チラシ専用のURLを作る
QRコードのリンク先を、チラシ専用のURLにしておく方法があります。
さらに「UTMパラメータ」という、URLの後ろに付ける目印を使う方法もあります。
難しく聞こえますが、イメージとしては「このお客様は〇〇チラシから来ました」という名札をURLに付けるようなものです。
例えば、
- A地区に配ったチラシ
- B地区に配ったチラシ
- 9月に配ったチラシ
- 10月に配ったチラシ
それぞれ別の目印を付けておけば、どのチラシからアクセスされたのか比較しやすくなります。
チラシ限定のクーポンを作る
Webのアクセス解析が難しいと感じる場合は、もっと簡単な方法でも構いません。
例えば「チラシ限定クーポン」や「チラシを見た方限定コード」を作り、予約時や来店時に伝えてもらいます。
これなら、専門的なWebの知識がなくても反応を確認できます。
QRコードのサイズやデザインで注意すること
QRコードは、印刷されていれば必ず読み取れるわけではありません。
小さすぎたり、周囲に文字や写真を詰め込みすぎたりすると、スマートフォンで読み取れないことがあります。
QRコードの大きさ
一般的な目安として、名刺程度の印刷物なら12〜15mm四方程度、チラシやパンフレットでは20mm前後、離れた場所から読み取るポスターなどでは40mm以上が目安とされています。
ただし、印刷の状態や読み取る距離によって変わります。
数字だけを信じるのではなく、実際に印刷して確認することが重要です。
QRコードの周りには余白を作る
QRコードの周囲には、文字や写真をぎりぎりまで配置しないようにします。
一般的には、QRコードを構成する小さな四角4個分以上の余白を確保すると読み取りやすくなるとされています。
店舗の入口に荷物が積まれていたら入りにくいのと同じで、QRコードの周りにも「何も置かないスペース」を作ってあげるイメージです。
背景との色の差をしっかり付ける
QRコードと背景の色が似ていると、スマートフォンがうまく認識できないことがあります。
デザイン性だけを優先せず、QRコードと背景をはっきり見分けられる配色にします。
屋外で使う場合は読み取りやすさにも注意する
屋外のポスターなどは、汚れ、傷、光の反射などで読み取りにくくなる場合があります。
QRコード作成サービスによっては、一部が汚れても読み取りやすくする設定が用意されていることがあります。
屋外で使う場合は、利用するサービスの設定も確認しておきましょう。
印刷したあとに必ず読み取りテストをする
パソコンの画面上できれいに見えていても、実際に印刷するとQRコードの見え方が変わる場合があります。
そのため、チラシを大量に印刷する前に、必ず実物で読み取りテストをします。
できれば複数のスマートフォンで確認する
- QRコードを問題なく読み込めるか
- 正しいページが表示されるか
- スマートフォンでページが見やすいか
- 予約や問い合わせまで進めるか
ここまで確認しておけば、「1万枚印刷したあとにQRコードが読み取れなかった」という失敗を防ぎやすくなります。
QRコードは、印刷して終わりではなく、お客様と同じように実際に使って確認することが大切です。

「詳しくはこちら」ではなく読み込むメリットを伝える
QRコードの横に「詳しくはこちら」とだけ書かれているチラシをよく見かけます。
もちろん間違いではありません。
ただ、お客様からすると「何が詳しく分かるの?」という状態です。
実店舗で例えるなら、「こちらへどうぞ」とだけ言われるより、「こちらで無料相談を受け付けています」と言われたほうが行動しやすいでしょう。
QRコードでも、読み込むと何ができるのかを具体的に書くことが重要です。
例えば次のように伝えます
- 今すぐLINEで予約する
- 初回限定クーポンを受け取る
- 地図を見る・道順を確認する
- メニューと料金を見る
「詳しくはこちら」よりも、読み込んだあとのメリットがイメージしやすくなります。
業種別のQRコード活用例
QRコードの正解は、業種によって変わります。
大切なのは、お客様がチラシを見たあとに、どんな行動をしてほしいのかを考えることです。
飲食店
予約フォームやLINE公式アカウントへ案内する方法があります。
例えば、「チラシを見た方限定で〇〇プレゼント」のような来店特典を案内し、そのまま予約につなげます。
美容室・サロン
予約フォームへ案内し、初回限定メニューや料金を確認してもらう方法が考えられます。
チラシを見て興味を持った人が、その場で空き状況を確認して予約できれば、行動までの手間を減らせます。
整体院・クリニック
予約フォームや、症状別の説明ページへ案内する方法があります。
チラシだけでは説明しきれない情報をWebページで補足し、内容を確認してから予約してもらう流れを作れます。
士業
問い合わせフォームへ案内し、初回相談の内容などを説明する方法があります。
業種によって広告に関するルールがあるため、掲載する内容には注意が必要です。
リフォーム会社
施工事例を掲載した専用ページや、見積もり依頼フォームへ案内する方法があります。
チラシで興味を持ってもらい、Webで詳しく確認してもらうという役割分担ができます。

チラシを配る前・配布中・配布後に確認すること
QRコードの効果を確認するには、「何枚配ったか」だけではなく、どこで、いつ、どのように配ったのかも記録しておくことが大切です。
配布前に確認すること
- QRコードのリンク先を1つの目的に絞ったか
- QRコードの大きさや余白を確認したか
- 背景との色の差は十分か
- 印刷した状態で読み取りテストをしたか
- 地域や配布時期ごとに反応を確認できるようにしたか
- QRコードを読み込んだあとに何をすればいいか分かるか
配布中に記録すること
- どのエリアへ配ったか
- 何枚配ったか
- いつ配ったか
- 天候や地域イベントなど、反応に影響しそうな出来事があったか
配布後に確認すること
- QRコードから何件アクセスがあったか
- 予約や問い合わせが何件あったか
- 地域によって反応に違いがあったか
- 配布時期によって違いがあったか
- 次回改善するポイントは何か
「配って終わり」ではなく、結果を見て次のチラシを改善することで、広告費を無駄にしにくくなります。
チラシの反応が悪いときに見直すポイント
QRコードを付けたのに反応が少ない場合、すぐに「チラシは効果がない」と判断する必要はありません。
お店にお客様が来ないときに、看板、商品、価格、立地などを順番に見直すのと同じです。
チラシも、どこに原因があるのか一つずつ確認します。
- チラシに書かれた特典や内容に魅力があるか
- 見出しやキャッチコピーが分かりやすいか
- QRコードの近くに「何をしてほしいか」が書かれているか
- QRコードのリンク先とチラシの内容が合っているか
- 狙っているお客様が多い地域に配っているか
- 配布枚数は十分か
- 配るタイミングは合っているか
例えば、予約ページには多くの人がアクセスしているのに予約が少ないのであれば、チラシではなく予約ページ側に原因がある可能性もあります。
どこまでお客様が進んでいるのかを見ると、改善する場所を見つけやすくなります。
QRコードだけでは分からない反応もある
QRコードを使えば、チラシからのアクセスを確認しやすくなります。
ただし、すべてのお客様の反応を把握できるわけではありません。
例えば、チラシを見て電話をかけた人や、QRコードを使わず直接お店へ来た人は、QRコードの数字には入りません。
そのため、必要に応じて、
- 来店時に「何を見て来られましたか?」と聞く
- 電話で問い合わせがあったときに、きっかけを確認する
- 媒体ごとに電話番号を分けて反応を確認する
といった方法を組み合わせます。
QRコードの数字だけを見て、チラシ全体の効果を判断しないことも大切です。
クーポンやLINE登録で注意したいこと
QRコードからクーポンを配布したり、LINE登録を促したりする場合は、表示方法や個人情報の扱いにも注意が必要です。
クーポンやプレゼントを付ける場合
割引や特典の内容によっては、景品表示法などのルールが関係する場合があります。
一般的に、自社の商品やサービスの範囲で使える割引と、抽選やプレゼント形式のキャンペーンでは、扱いが変わることがあります。
内容によって判断が異なるため、特に大きなキャンペーンを行う場合は、専門家へ確認することをおすすめします。
LINEなどで個人情報を取得する場合
LINE登録などをきっかけに個人情報を取得する場合は、その情報を何のために利用するのかを分かるようにしておくなど、個人情報の取り扱いへの配慮も必要です。
集客だけを優先するのではなく、お客様が安心して利用できる案内にすることも大切です。
まとめ|QRコードはお客様を次の行動へ案内する入口
チラシやポスティングにQRコードを付ける目的は、QRコードを読み取ってもらうことではありません。
本当の目的は、その先にある予約、問い合わせ、来店などにつなげることです。
そのためには、
- チラシの目的を1つ決める
- 目的に合ったページへ案内する
- QRコードを読み込むメリットを伝える
- 実際に印刷して読み取りテストをする
- どのくらい反応があったのか記録する
- 結果を見ながら次回のチラシを改善する
という流れを作ります。
QRコードは、言ってみればチラシとWebをつなぐ「入口」です。
入口の先に、予約や問い合わせまで迷わず進める道を作っておくことで、チラシを集客につなげやすくなります。
最初から複雑な仕組みを作る必要はありません。
まずは「このチラシを見た人に、次に何をしてほしいのか」を1つ決めるところから始めてみてください。
よくある質問
QRコードはどのくらいの大きさで印刷すればいいですか?
一般的には、チラシやパンフレットなら20mm四方前後が一つの目安とされています。
ただし、読み取る距離や印刷状態によって変わります。
大量に印刷する前に、実物をスマートフォンで読み取れるか確認してください。
QRコードのリンク先を何個も載せてもいいですか?
複数載せることはできますが、選択肢が増えるほど、お客様が「どれを選べばいいの?」と迷う可能性があります。
まずは1枚のチラシにつき1つの目的から試すことをおすすめします。
QRコードだけでチラシの効果を測れますか?
QRコードからのアクセスや予約などは確認しやすくなります。
ただし、チラシを見て電話した人や、直接来店した人までは分かりません。
来店時の聞き取りなど、別の確認方法と組み合わせるとより分かりやすくなります。
クーポンを付けると法律上の問題がありますか?
クーポンの内容や配布方法によって、扱いが変わる場合があります。
単純な値引きなのか、抽選やプレゼントを伴うのかによっても違うため、内容によっては専門家への確認をおすすめします。
QRコードを読み取ってもらいやすくするにはどうすればいいですか?
まずはQRコードを小さくしすぎず、周囲に十分な余白を作ります。
背景との色の差をはっきりさせることも大切です。
さらに「詳しくはこちら」ではなく、「初回クーポンを受け取る」「今すぐ予約する」など、読み込むことで何ができるのかを具体的に伝えると、行動につなげやすくなります。
