地域のお客様を動画で集めるには?商圏と利用条件から考えるターゲット設定

「動画は見られているのに、来店や相談につながらない」。その理由の一つに、見ている人と、実際に利用できる人の違いがあります。近隣のお客様向けのお店では、遠方からの再生が増えても来店につながりにくい場合があります。

一方で、宿泊施設や観光客向けのお店は、旅行前の人にも知ってもらう必要があります。近くに住んでいる人だけを対象にすればよいわけでもありません。

チラシを配るときに、誰が利用できるお店なのかを考えるように、動画も「誰が、どこから、何のために利用するか」から考えましょう。この記事では、商圏、つまりお客様が来店したり、自社が訪問対応したりできる地域を整理します。

目次

商圏は、距離だけでなく利用できる条件で決める

地図に円を描くだけでは、自社に合う商圏を決めきれないことがあります。お客様に来てもらうのか、自社が訪問するのか、旅行などの目的で訪れてもらうのかによって、考える条件が違うからです。

  • 美容室:自宅や勤務先から無理なく通えるか
  • 工務店:工事後の点検まで含めて対応できるか
  • 観光地の飲食店:旅行の予定に組み込みやすい場所か

まずは、既存のお客様の傾向を整理してみましょう。個人を特定しない形で、住んでいる地域や勤務先の地域、来店方法、利用理由、対応のしやすさを確認します。顧客情報は、自社の個人情報の取り扱いに従って管理してください。

同じ距離でも、対応のしやすさは変わります

例えば、架空の工務店で「車で移動できる範囲」を対応地域にしていたとします。それでも、渋滞しやすい場所、山間部、緊急時に向かいにくい場所では、同じ距離でも条件が変わります。

広告で指定する地域と、実際に責任を持って対応できる地域は、分けて確認しましょう。地図上の近さだけで決めないことが大切です。

地域名だけでなく、お客様の悩みと利用条件を伝える

「京都の美容室です」と伝えるだけでは、自分に合うお店かどうかを判断しにくい場合があります。どんな人が、どのように利用できるかまで見せると、動画で伝える内容が具体的になります。

例えば、次のような動画が考えられます。いずれも架空の企画例です。

  • 美容室:仕事帰りに利用したい人へ、最終受付時間と施術の流れを説明する
  • 飲食店:子ども連れの人へ、入口から席までの通り道を見せる
  • 工務店:住みながらリフォームしたい人へ、工事中の生活を説明する
  • 小売店:初めて来る人へ、駅からの道順や駐車場所を案内する

お店の前で呼び込みをするときも、地名だけでなく「どんな方が利用しやすいか」を伝えるはずです。動画でも、お客様が来店や相談を決めるために必要な情報を届けましょう。

地域名を何度も繰り返すことが目的ではありません。その地域で利用を考えている人の疑問に答えることを優先します。

通常の投稿と、広告の地域指定を分けて考える

動画内で地域名を話すことと、広告の設定で配信する地域を選ぶことは、別の作業です。広告費をかけない通常の投稿では、狙った地域の人だけに届くとは保証できません。

一方、Google広告では、国や地域、お店などの拠点からの半径による地域指定が用意されています。元記事で参照している公式案内では、半径指定は最小1kmとされています。

ただし、選べる範囲や利用条件は、広告の種類や配信先によって確認が必要です。設定時には、Google広告公式の地域ターゲティングの案内と、実際の管理画面を確認してください。

地域指定は、境界の内側の人だけに必ず配信されるという保証ではありません。動画や案内ページにも、住所、対応地域、来店方法をわかりやすく載せましょう。

配信設定だけに任せず、お客様自身が「自分も利用できるか」を判断できる説明を用意します。

地域住民向けと、観光客向けでは届けたい人が変わる

Google広告の地域設定には、対象地域にいる人や定期的にいると推定される人を対象にする考え方があります。その地域に関心を示している人も含める考え方もあります。

例えば、地域住民の自宅へ定期訪問するサービスなら、実際にその地域にいる人を重視する設定が候補です。一方、京都旅行を計画している人向けの体験サービスなら、まだ遠方にいる人も大切な対象になります。

遠方の人に見られたことが無駄かどうかは、事業によって変わります。地域への関心を含める設定を、一律に良い・悪いと判断しないようにしましょう。

設定の詳しい説明は、Google広告公式の地域の詳細オプションに関する案内をご確認ください。利用できる設定や適用される範囲は、広告の種類と実際の管理画面で確認します。

再生数だけでなく、対応できる問い合わせを記録する

地域集客で確認したいのは、全国で何回見られたかだけではありません。実際に自社が対応できるお客様から、相談が来ているかも記録しましょう。

  • 問い合わせの総件数
  • 対応地域内からの問い合わせ件数
  • 予約や商談に進んだ件数
  • 対応できなかった理由

地域外からの相談が多いなら、動画の説明、広告設定、問い合わせページの対応地域を見直します。地域内でも、提供していないサービスへの相談ばかりなら、サービスの伝え方を確認する必要があるかもしれません。

対象のお客様は、5項目で整理できます

細かな人物像を作り込む前に、次の項目から始めてみてください。

  1. 地域:どこからの利用や相談に対応するか
  2. お客様の状況:どんな場面で利用を考えているか
  3. 相談内容:どんな悩みや要望に応えるか
  4. 利用条件:来店方法など、利用に必要な条件は何か
  5. 対象外の条件:地域やサービス内容で対応できない範囲は何か

対象のお客様が決まると、利用前のどんな疑問に答える動画を作るべきかも整理しやすくなります。まずは既存顧客の傾向と、自社が対応できる条件を書き出しましょう。

マツイ
動画マーケティング専門家
SEO歴15年×動画制作歴13年。Web専任がいない中小企業や店舗の集客を「丸投げ」でサポートしています。登録者400万人超えのチャンネルの立ち上げ期も支援。
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