「Instagramを毎日更新しているのに予約が増えない」
「新規のお客様は来るけれど、なかなかリピートしてもらえない」
美容室やサロンを経営していると、このような集客の悩みを感じることがあります。
美容室の集客というと、Instagram、Googleマップ、チラシ、広告など、たくさんの方法が出てきます。
しかし、すべてを一度に始める必要はありません。
大切なのは、お客様が「お店を知る」ところから「また来たい」と思うところまでを、順番につなげることです。
実店舗で考えると分かりやすいでしょう。
いくら店の前でチラシを配っても、料金が分からない、予約方法が分からない、店内の雰囲気も分からない状態では、お客様は入りにくくなります。
Web集客も同じです。
この記事では、美容室・サロンが新規客、リピーター、紹介を増やすために、何から始めればよいのかを分かりやすく解説します。
美容室の集客は4つの段階で考える
美容室の集客は、Instagramだけ、Googleマップだけで完結するものではありません。
基本的には、次の4つの流れで考えると整理しやすくなります。
- お店を見つけてもらう
- 他のお店と比較したうえで選んでもらう
- 実際に予約してもらう
- 再来店や紹介につなげる
例えば、Instagramで素敵な施術写真を見てもらっても、プロフィールから予約方法が分からなければ予約にはつながりません。
反対に、予約ページがしっかりできていても、そもそもお店を知ってもらえなければ誰もアクセスしてくれません。
集客は「何をやるか」よりも、それぞれの施策がつながっているかが重要です。
新規集客とリピーター対策は分けて考える
「集客」という言葉でひとまとめにすると、新しいお客様を増やす方法と、一度来てくれたお客様にもう一度来てもらう方法が混ざってしまいます。
新規のお客様を増やす施策
新規集客では、まずお店を知ってもらい、「ここなら自分に合いそう」と思ってもらう必要があります。
例えば、
- Googleマップ
- ショート動画
- ホームページ
- チラシ・ポスティング
- 広告
などが入口になります。
リピーターや紹介を増やす施策
一度来店してくれたお客様には、別の働きかけが必要です。
- LINEでの案内
- 次回予約の提案
- 口コミのお願い
- 紹介カード
- サンクスカード
などを使い、来店後も接点を作ります。
新規客を増やす方法と、既存客に戻ってきてもらう方法は別物と考えると、何を改善すべきか分かりやすくなります。

まずは集客の土台を整える
Instagramや動画を始める前に、まず確認してほしいことがあります。
それは、お客様が予約するときに必要な基本情報が、きちんと分かる状態になっているかどうかです。
- 営業時間
- 定休日
- 住所・アクセス
- 駐車場の有無
- メニュー
- 料金
- 予約方法
- スタッフ情報
- 施術事例
- 店内写真
- よくある質問
- キャンセルについての案内
例えば、SNSで「この美容室いいな」と思っても、料金や場所が分からなければ、お客様はさらに調べなければなりません。
そのひと手間が原因で、別のお店を選ばれることもあります。
まずは「予約したい人が迷わない状態」を作ることが、美容室集客の土台です。
Googleマップは地域のお客様に見つけてもらう入口
美容室のように地域のお客様が来店するビジネスでは、Googleマップは重要な入口の一つです。
例えば、「京都 美容室」「梅田 美容院」のように検索したとき、検索結果に地図と一緒に店舗情報が表示されることがあります。
この店舗情報を管理する仕組みが「Googleビジネスプロフィール」です。
Web集客では「MEO」という言葉も使われます。
難しく考える必要はなく、Googleマップで近くのお客様に見つけてもらいやすくする取り組みと考えると分かりやすいでしょう。
まず確認したい内容
- 営業時間は正しいか
- 住所は正しいか
- 店舗のカテゴリは合っているか
- 店内写真は古くないか
- 施術事例の写真があるか
- 口コミに返信しているか
予約システムによっては、Googleビジネスプロフィールから予約ページへ案内できる場合もあります。
利用している予約サービスで対応できるか確認し、できるだけ予約までの手間を減らしましょう。
予約までの流れをできるだけ簡単にする
集客で見落とされやすいのが、予約までの流れです。
せっかくInstagramやGoogleマップを見て「予約したい」と思ってもらっても、予約方法が複雑だと途中で離れてしまうことがあります。
例えば、
Instagramを見る
↓
プロフィールを見る
↓
ホームページへ移動する
↓
メニューを探す
↓
予約ページを探す
という流れよりも、プロフィールからすぐ予約ページへ進めたほうがお客様には親切です。
実店舗で例えるなら、受付へ行くまでに何枚も扉を開けなければならない店より、入口からすぐ受付が見える店のほうが入りやすいのと同じです。
「予約はこちら」がすぐ分かる状態を作ることが重要です。
初めてのお客様とリピーターで入口を分ける
初めて来店するお客様と、すでに何度も来店しているお客様では、知りたい情報が違います。
初めてのお客様が知りたいこと
- どんな美容室なのか
- どんなメニューがあるのか
- 料金はいくらなのか
- 自分の悩みに対応してもらえるのか
- どんなスタッフが担当するのか
- 初回はどのくらい時間がかかるのか
既存のお客様が知りたいこと
- 次はいつ予約できるのか
- 前回と同じメニューを予約できるか
- 新しいメニューはあるか
そのため、初めてのお客様には「初めての方はこちら」という案内を作り、既存客にはLINEなどから簡単に予約できる流れを用意すると分かりやすくなります。

Instagramはお店の雰囲気や実績を伝える場所
美容室とInstagramは相性の良い組み合わせです。
写真や動画を使って、言葉だけでは伝わりにくい仕上がりや店内の雰囲気を見せられるからです。
通常投稿で見せたい内容
- 施術前・施術後の事例
- ヘアスタイル
- 店内の雰囲気
- スタッフ紹介
- 得意なメニュー
通常の投稿は、お客様がプロフィールを見に来たときに「どんな美容室なのか」をじっくり確認してもらう役割があります。
お店でいえば、店頭のショーウインドウや施工事例集のような役割です。
ショート動画は新しいお客様に知ってもらう入口
Instagramのリールなどの短い動画は、まだお店を知らない人に見つけてもらうための入口として使えます。
例えば、
- 施術の一部分
- 髪の悩みに対する簡単なアドバイス
- 初回来店の流れ
- よくある質問への回答
- スタッフの雰囲気
などを短い動画にできます。
ただし、ショート動画は撮影や編集にも時間がかかります。
毎日投稿しようとして続かなくなるより、自分たちが無理なく継続できる回数から始めることが大切です。
LINEは一度来店したお客様との関係づくりに使う
InstagramやGoogleマップは、新しいお客様に見つけてもらう入口として使えます。
一方、LINE公式アカウントは、一度来店したお客様との関係を続けるために活用できます。
例えば、
- 次回来店の案内
- 予約ページへの案内
- 新しいメニューのお知らせ
- 店舗からのお知らせ
などです。
ただし、LINEに登録してもらうこと自体を目的にしないようにします。
LINE登録から次の予約まで、どのようにつなげるかまで考えておくことが重要です。

口コミは初めてのお客様の不安を減らす
初めて美容室を予約する人は、「自分に合うかな」「ちゃんと希望を聞いてもらえるかな」と不安を感じています。
そのとき参考になるのが、実際に利用したお客様の口コミです。
お店側の「丁寧に対応します」という言葉だけではなく、実際のお客様の体験があることで安心材料になります。
口コミをお願いするときは、施術後など、お客様の満足度が高いと感じられるタイミングで案内します。
ただし、口コミを書いてもらうことと引き換えに特典を提供する方法は、Googleのルール上避ける必要があります。
良い口コミを書くよう求めるのではなく、自由な感想をお願いすることが基本です。
新規客だけでなく再来店も増やす
新しいお客様を増やすことばかりに目を向けると、毎月ずっと新規集客を続けなければなりません。
そのため、一度来店したお客様に「また来たい」と思ってもらう仕組みも重要です。
例えば、
- 次回におすすめのメニューを伝える
- 次回来店の目安を伝える
- LINEから予約できるようにする
- 来店後に簡単なお礼を送る
- サンクスカードを渡す
などがあります。
飲食店でも、初回来店だけで終わるより、毎月来てくれる常連客が増えたほうが経営は安定しやすくなります。
美容室も同じです。
新規集客と再来店の両方を考えることが大切です。
紹介は満足しているお客様から生まれやすい
既存のお客様が家族や友人を紹介してくれることも、美容室にとって大切な集客方法です。
ただし、「誰か紹介してください」と言うだけでは、お客様も誰に声をかければよいか分からないことがあります。
例えば、
「髪の広がりで悩んでいるご家族やご友人がいらっしゃったら、ご紹介ください」
のように伝えると、紹介する相手をイメージしやすくなります。
紹介カードなどを使い、紹介方法を簡単にしておくのも一つの方法です。
紹介は、満足しているお客様が誰かにすすめやすい状態を作ることがポイントです。
紹介特典を設定する場合は、内容や金額によって法律上の考え方が関係する場合があります。
具体的な条件を決める際は、必要に応じて専門家への確認をおすすめします。
チラシ・ポスティングも地域密着の美容室では使える
美容室の集客というとSNSばかりに目が向きがちですが、地域のお客様が中心ならチラシやポスティングも選択肢になります。
例えば、新しく美容室をオープンした場合、近隣の住宅へチラシを配れば、その地域に住んでいる人へ直接お店の存在を知らせられます。
チラシにQRコードを載せ、
- 予約ページ
- 店舗情報
- LINE公式アカウント
などへ案内する方法もあります。
大切なのは、チラシを配るだけで終わらせず、チラシを見たあとに何をしてほしいのかを決めておくことです。

広告は早く新規客を増やしたいときの選択肢
GoogleマップやInstagramは、無料から始められる一方、結果が出るまで時間がかかる場合があります。
早い段階で新しいお客様へお店を知ってもらいたい場合は、広告を利用する方法もあります。
ただし、広告は出せば必ず予約が増えるものではありません。
広告で興味を持った人が、
- 料金を確認できる
- 施術事例を見られる
- 店舗の雰囲気を確認できる
- 簡単に予約できる
状態になっていることが重要です。
予約の土台ができていないまま広告を出すと、お金をかけて人を集めても予約につながらないことがあります。
美容室が最初の30日でやること
ここまで読んで、「結局どこから始めればいいの?」と感じた方もいるかもしれません。
オーナー1人や少人数で運営している美容室なら、すべてを一度に始める必要はありません。
1週目|Googleの店舗情報を整える
- 営業時間を確認する
- 住所を確認する
- 店舗写真を追加する
- 施術事例を追加する
- 古い情報を修正する
2週目|予約までの流れを確認する
- Instagramから予約しやすいか確認する
- Googleマップから予約先が分かるか確認する
- 予約ページをスマートフォンで確認する
- 不要なリンクを整理する
3週目|Instagramや動画を始める
最初から毎日投稿を目指す必要はありません。
週1〜2回など、続けられる回数から始めます。
4週目|来店後の仕組みを作る
- 口コミをお願いするタイミングを決める
- LINE登録の案内を作る
- 次回予約の案内方法を決める
まず土台を作り、そのあとで発信を増やしていく順番がおすすめです。
美容室集客でよくある失敗
集客がうまくいかないときは、新しい方法を増やす前に、現在の流れに問題がないか確認してみましょう。
Instagramだけを頑張っている
投稿を続けていても、プロフィールから予約方法が分からなければ予約にはつながりにくくなります。
予約方法が複雑になっている
リンクが何個も並んでいると、お客様がどれを押せばよいか迷うことがあります。
Googleの情報が古い
営業時間や定休日が実際と違う状態では、お客様に不便をかける可能性があります。
初回クーポンだけで終わっている
新規のお客様を割引で集めても、その後の再来店につながる仕組みがなければ、毎回新しいお客様を探さなければなりません。
発信内容が毎回ばらばら
今日はカラー、明日はスタッフの日常、その次は商品紹介というようにテーマがばらばらだと、「この美容室は何が得意なのか」が分かりにくくなることがあります。
何が効果的だったのか確認していない
Instagram、Googleマップ、チラシ、紹介など、どこから予約が来たのかを確認しなければ、何を続けるべきか判断できません。
新しい施策を増やす前に、今ある集客の入口から予約までがつながっているかを確認してみましょう。
美容室のタイプ別に優先する集客方法
すべての美容室に、まったく同じ集客方法が向いているわけではありません。
新しく開業した個人サロン
まずGoogleビジネスプロフィールと予約方法を整えます。
そのうえで、近隣のお客様へお店の存在を知らせるチラシやポスティングを組み合わせる方法があります。
地域密着型の美容室
すでに一定数のお客様がいる場合は、新規集客だけでなく、口コミ、紹介、LINE、サンクスカードなど既存客との関係づくりを強化する方法があります。
単価の高い専門サロン
高価格帯のサービスは、予約前にじっくり比較されることがあります。
Instagramやショート動画などを使い、技術力、施術事例、お店の考え方などを伝え、「このお店なら任せられそう」と感じてもらう情報を増やしていきます。
まとめ|集客方法を増やす前に流れをつなげる
美容室の集客で大切なのは、Instagram、Googleマップ、広告など、使う方法の数ではありません。
まずは、
- 見つけてもらう
- 選んでもらう
- 予約してもらう
- 再来店・紹介につなげる
という流れを作ります。
特に、Webを専門に担当するスタッフがいない美容室では、
- Googleビジネスプロフィール
- 予約までの流れ
- LINE
- 口コミ
など、比較的基本となる部分から整えると進めやすくなります。
そのあとで、Instagram、ショート動画、チラシなどを追加していきます。
全部を一度にやる必要はありません。
自店の商圏、客単価、得意なメニュー、使える時間を考えながら、無理なく続けられる方法から始めてみてください。
よくある質問
美容室の集客は何から始めればいいですか?
まずGoogleビジネスプロフィールの基本情報と、予約までの流れを確認することをおすすめします。
SNSやチラシで興味を持ってもらっても、料金や予約方法が分からなければ来店につながりにくいためです。
Instagramとショート動画はどちらを優先すればいいですか?
必ずどちらか一方に絞る必要はありません。
通常のInstagram投稿は、施術事例や店内の雰囲気などをじっくり確認してもらう用途に使えます。
一方、ショート動画は、新しい人にお店を知ってもらう入口として使えます。
無理なく撮影・投稿できる範囲から始めることをおすすめします。
口コミを増やすために特典を付けてもいいですか?
Googleでは、クチコミの投稿や変更と引き換えに特典を提供する方法は禁止されています。
口コミをお願いするときは任意であることを伝え、お客様自身の自由な感想を書いてもらう形にします。
少人数の美容室でも全部やる必要がありますか?
すべてを同時に行う必要はありません。
まずはGoogleの店舗情報や予約方法など基本部分を整え、そのあとでInstagramや動画などを追加するほうが取り組みやすくなります。
紹介キャンペーンの特典はいくらにすればいいですか?
紹介キャンペーンの内容によっては、景品表示法上の考え方が関係する場合があります。
一律に金額を決められるものではないため、具体的な特典額を設定する場合は、必要に応じて専門家へ確認することをおすすめします。
